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その22 オイルキャッチタンクの自作及び取付(製作編)

 今回はドレスアップとはちょっと違い、メンテナンスの延長です。

 何故このオイルキャッチタンクを取り付けるのか?と言う所から始めると、以前より起こっていたエンジンオイルの消費が激しくなってきており、先日アイドリング不調に陥った際に、ふとエンジンオイルの量を確認してみたら、レベルゲージに着かない程減っていて驚きと共にショックを受けました。

 アイドリング不調の原因はオイル上がりから来るブローバイによるスロットル部の汚損に寄るもので、このブローバイをそのままエンジンに返さずにオイルキャッチタンクを介し、スロットル部の汚損を防ごうというのが目論見です。

 で、自作にあたり、なるべく安価で良い物を作ろうと努力し、今回用意した材料は以下の通り。

 これらの詳細については追って説明。

 コレが金属製ホースジョイント。
 まずはこの金属製ホースジョイントを空き缶の底部に差し込んで板金ハンダにて固定させます。
 こんな感じに2つ穴を空けてください。
 穴を空ける前に缶の塗装を剥がしておきます。塗装があるとハンダが乗りません。
 また穴と穴の感覚はホースの厚みを考慮してやや離し気味に。
 この時、穴は小さめに空けておき、ホースジョイントをハンマーで叩き込むようにすればきっちりと嵌ります。
 これらが板金ハンダに必要な道具等です。
 ガストーチ、ハンダゴテ、ハンダ、フラックス、フラックスを塗る為の筆・・・等々。
 今回は会社で製作したので段取りも楽でした(w
 ちなみにこの画像の物が板金専用のハンダセットです。ホームセンターでフラックスとセットで500円から売られています。
 準備も整い、ハンダ付けに掛かります。
 ハンダ付けの作業中の画像は有りません。なんせ昼休みの限られた時間で製作したもので途中で撮影・・・なんて悠長な事は出来ませんでした(´・ω・`)
 まず最初に缶の穴周辺にフラックスを塗布します。フラックスとは塩酸のような物でハンダの付きを良くする物です。
 その後一旦ホースジョイントを外し、ガストーチでホースジョイントを加熱します。これはハンダゴテだけではホースジョイントが十分に加熱出来ないからです。加熱後に缶に差し込む事を考え、ペンチ等で掴んで加熱してください。
 ホースジョイントが十分加熱出来た後に、缶に差し込み、位置を確認し、ハンダゴテにて缶側を加熱しハンダを溶かし込んでいきます。
 加熱が十分だとハンダは溶けて隙間に溶け込んでいきます。この時、十分に加熱されていないとハンダが玉になりゴテゴテになっちゃいます。そんな時はハンダゴテで再加熱するかガストーチで加熱し直し調整してください。
 そんなこんなでこんな感じになりました。
 俺も板金ハンダは初めての経験でちょっとゴテゴテしていますが、まぁこんなモンでしょ(爆)
 で次に、このホースジョイントを取り付けた缶の飲み口側は必要ないので側面からカットします。缶の中程から飲み口との中間点ぐらいでカットすればちょうどイイ感じでした。
 それともう一つ何もしていない缶も飲み口側は不要なのでカットします。
 しかしこちらは側面からカットするのではなく、缶切りで缶詰を開けるが如く飲み口側の上面のみをカットしてください。缶切りでカットするのが一番綺麗でしょうが俺は時間がなかったのでマイナスドライバーで穴を空け、それを繋げていきカットしました。カットした断面はペンチ等で潰しておきましょう。
 この部分の画像が無いのが残念・・・m(__)m
 そしてこのカットした二つの缶をカットした面同士で合わせてみて下さい。
 ピッタリフィットするでしょ?缶の上部がちょっと窄んだ感じになってるので綺麗に合わせる事が出来ます。
 この合わせ面を板金ハンダで接合して一つにしてしまえばキャッチタンク本体の完成です。
 こちらもハンダ付けの前に缶の塗装を剥がしておき、ホースジョイントの時と同様の手順でハンダ付けしていきます。
 ただし缶同士の接合では、缶の板厚が薄く、熱が早く伝わるので、ハンダゴテだけで十分です。しかし曲面でハンダが流れていくのでホースジョイントの時よりコツが要ります。
 で、出来上がったのがこちら。
 缶同士の接合面のアップ。
 中央辺りはうまくハンダが流れ込んでいますが、左側がゴテゴテ・・・(・∀・;)
 あ、ハンダ付け終了後は良く水洗いしてください。ハンダ付け前に塗ったフラックスは既に説明していますが塩酸みたいな物ですので缶の腐食が進んでいきます。
 この時に缶の中に水を入れて漏れを確認しても良いですね。
 実際、俺も水を入れて確認し、漏れを発見しましたので・・・(つД`)
 漏れは軽微だったのでそのまま放置(ぉ
 そのまま取り付けるのも何なんで余ってた缶スプレーで塗装する事に。
 画像は塗装前に塗料を磨き取った状態。

 とオイルキャッチタンク製作編はココまで。
 塗装後の状態は取付編までお預け・・・ってか単体で撮り忘れてる(爆)

って事で取付編へ。


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■ DIY作業報告書(ワゴンR編)その22
■ 2004.06.23 更新
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