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その20 リヤハッチのスムーシング(その1)

 今回はリヤハッチのスムージングに挑戦です。まずは第一段階。
 以前に「作業報告書その5」で、リヤハッチのドアハンドルを取り外しステンレスナットにて処理しましたが、今回はそのボルトを切断し、パテを盛ってスムージングすることにしました。

 早速、リヤハッチのボルトを切断します。今回は会社にあった電気グラインダーで切断しました。会社での作業でしたので、写真を撮ることが出来ませんでした・・・あしからず。注意する点として、切断するボルト以外の所に、傷を付けないようにする事です。作業前にガムテープなどで養生(覆い隠すこと)すれば、グラインダーの歯が当たっても多少なら大丈夫でしょう。切断した後は、ボルトが飛びでないようにまっすぐに削って下さい。ちょっと削り過ぎぐらいが理想です。パテを盛るので削りすぎでも大丈夫。ただし、穴は空けない程度で・・・(・∀・;)

 この作業では、電気グラインダーと言う回転工具を使用しました。作業されるときは最前の注意を払って下さい。また、軍手などは使わないで下さい。歯に巻き込まれてしまうと大変危険です。出来れば保護メガネの用意もしてから作業して下さい。

 次に、切断したボルト周辺の塗装を剥がします。パテを盛る際の下地処理としてです。この時もあらかじめパテを盛る範囲を決めて、その周辺を先に養生した方が良いでしょう。無駄に塗装を傷つけなくて済みます。
 私が塗装を剥がしたときに使用したのは、ワイヤーブラシです。これでゴシゴシこすって塗装を剥がしました。

 塗装が剥がれたところで、パテを盛る作業に移ります。使用したパテは、通称「ポリパテ」と呼ばれるボディ用の補修パテを使います。このパテは比較的厚く塗っても剥がれにくいです。
 主剤と硬化剤の2つからなるこのパテを決められた比重にて混ぜ、使用します。この時、比重はなるべく説明通りに混ぜましょう。硬化剤が多いと、盛る作業中に固まったり、また少なかったりすると、1日経っても乾かないことになります。また良くかき混ぜることも重要です。色ムラが無くなるまで混ぜましょう。
 硬化剤を混合し終わったら、パテ盛りに移ります。この時ヘラを使いましょう。パテをヘラで取り、盛る場所にこすりつけるようにして盛ります。こうする事によって、隙間の奥まで入り、空気も抜け、後の作業が楽になります。また盛る量は気持ち多めにしましょう。少なすぎると、ペーパーで磨いていった時に凹んでしまい、再度パテを盛るはめになってしまいます。

 パテが乾いたところで、紙ヤスリで平面を出す様に磨いていきます。最初は目の粗い紙ヤスリを使用し、段々目の細かい奴にしていきます。私は最初は120番で磨き、途中で400番、最後に800番で仕上げました。この作業を丁寧に、根気よく出来れば、仕上がりに差が出てきます。焦らず頑張りましょう。パテを盛っている箇所との境目を指でなぞって、段差が感じなくなり、凹凸が無くなるまで磨きます。

 磨きが終わった時点で、小さな穴が空いていたり、ちょっとへこんだりしている場所が出てきたりします。こういう時には、「薄付けパテ」なる物が市販されていますので、それをパテの上に盛り、再度仕上げていきます。この「薄付けパテ」は、小さな磨き傷も消すことが出来ます。仕上げに盛り、800番より細かい紙ヤスリで仕上げれば完璧です。

 パテ磨きが終わった時点で、一度、リヤハッチを洗いましょう。次の塗装の前に、パテを磨いた時の粉を洗い流すのです。この時に、中性洗剤を使えば、塗装の下地処理にもなり一石二鳥です。

 ここで、最後の塗装に移ります。今回は市販の缶スプレーを使います。各メーカーに合わせた色が販売されているので、自分の車と同じものを買ってきます。んで、塗装する前に、養生します。新聞紙を広げて使うのが良いでしょう。缶スプレーは予想以上に飛散しますので、大きめに養生しましょう。また、パテを盛っているところよりちょっと広めに塗装するように養生しましょう。また、養生の境目に丸めた新聞紙で囲うと、塗装のぼかしが出来、塗装後の色の違いが目立たなくなります。
 養生が完成したところで吹き付けです。缶スプレーは外気温が低い時は上手く霧状にならないので注意して下さい。そういう時は40度くらいのお湯でスプレー缶を暖めて使用します。今回作業したのは真夏だったので、その心配は皆無。
 で、缶スプレーのノズルに注目して下さい。縦向きと横向きとでノズルの向きを変えるようになっていると思います。なるべくノズルを変えながら塗装しましょう。それと、余り塗装面とスプレー缶の距離を離しすぎないで、思い切りよく塗りましょう。少しずつ塗ると、艶が出ません。塗料が垂れる寸前が理想です。この辺りは経験しないとわからないので頑張ってみて下さい。
 塗装が半分程度乾いた時点で養生を剥がしましょう。塗装後、1時間程度で大丈夫でしょう。その時の天候を考慮して剥がして下さい。

 最後に、塗装が完全に乾いた後に塗装面をコンパウンドで磨き仕上げましょう。市販の「艶出しコンパウンド」を使用します。塗装の境目を重点的に磨きます。磨いた後はワックスを掛けておきます。

 と、ここまで作業をし、完成間際になって気付いたのですが、自分の車の塗装と今回塗装した缶スプレーの色が合っていなかったのです! Σ(´Д`lll)
 明らかに缶スプレーの方が色味が明るいです。画像を参考にして下さい。かなりショックです・・・。
 よく調べてみればエスクード用の深緑でした(つД`)

 画像では色の違いはわかりにくいかな?


塗料を選ぶ時は良く品番をチェックしてから購入しましょう・・・。


■ komocik space
■ DIY作業報告書(ワゴンR編)その20
■ 2006.02.08 更新
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