今回はステアリングの交換です。
ステアリングボスについて補足説明を。
旧型ワゴンR(CT型)のステアリングボスは数種類存在します。ちょうど平成9年3月のマイナーチェンジを前後にステアリングボスも変わっています。またエアバックの有無、エアバック警告灯の有無でも違う様ですので事前に良く調べてから購入しましょう。
まず最初に純正ハンドルを外します。
まずはエアバック無しの場合。
まずはホーン用のヒューズを抜いておきます。
「何故?」とお思いの方も多いでしょう。理由はハンドルに付いているホーンボタンを取り外す際に謝ってホーンが鳴らない為の処置です。
ホーンボタンに接続される端子が金属部に接触するとホーンが鳴る構造の為、作業中に鳴ってしまう事が良くあります。鳴りっぱなしになる事も考えられますのでそれを予防する為にもヒューズを抜いておく事をオススメします。ヒューズを抜かなくてもホーンが鳴らないような処置をしても構いません。(例:バッテリー端子を外す、ホーンへの配線を直接外す等)
次は純正ハンドル中央部のちょうどホーンを鳴らす際に押す部分を外します。これは手前側に引っ張れば外れます。
外れたハンドル中央部の裏側にはホーンボタンに接続される配線が繋がっているのでそれも外します。
すると中央部に17ミリのナットが見えます。これを用意した17ミリのソケットレンチかクロスレンチで緩めます。クロスレンチの方が力が入りやすくてオススメです。
この際、エンジンキーを抜いておき、ハンドルを切ってステアリングロックを効かせておきます。そうしないとレンチを回すと一緒にハンドルも回ってしまいますので。
ナットは緩めても完全に取ってしまわずにネジ山の2~3山程度残した状態で止めておきます。これはナットを取り外してハンドルを外そうとすると外れた際の反動でハンドルが顔に当たってしまい、後ろに吹っ飛んでしまいます。これを防ぐ為にもナットは残したままにしましょう。
で、いよいよ純正ハンドルの取り外しです。手前側に引っ張れば外れます。しかし大抵固着している為、ちょっとやそっとでは外れません。
固着してなかなか外れないハンドルを外すコツは、手でグリップ部を握って外そうとせず、腕で抱え込むような感じでゆっくり左右に揺するような感じにすれば大抵外れます。例えて言うならハンドル相手に首相撲を仕掛ける様にしてください。(格闘技好きにしか解りづらいかw
やっと純正ハンドルが外れました。次にステアリングボスを取り付けます。
取り付ける前に出したウインカーを解除する為に必要なノックピンを取り付けます。これをちゃんとセットしておかないとウインカーが元に戻らず手動で戻さないといけなくなるので要注意です。位置は純正ハンドルを見て確認し、同じ位置になるように打ち込みます。その後ステアリングボスに同封されているグリスをステアリングボスの摺動部に薄く塗り、ステアリングボスを取り付けます。そして取付ナットを取り付け、仮締めします。ここでは本締めをしないでください。
次はホーンボタンを取り付けるためのカラー(リング)をステアリングボスに嵌め込みます。このカラーはナルディタイプのホーンボタンを取り付けるときに必要になりますので、取り付けるステアリングを確認し必要かどうかチェックしてから取り付けてください。必要が無ければこの行程はスキップしてください。
ここまで来てようやくステアリングの取付です。取付は6本のネジにてステアリングをボスに固定します。今回のステアリングはスポークがメッキな為、傷が入らないように細心の注意を払いながらネジを締め付けました。塗装仕上げの場合も工具等で塗装を剥がしてしまう恐れもありますので注意しながら締め付けてください。
ステアリングも取り付けられ、とりあえず走行出来る状態になりました。ここで以下のようにステアリングセンターが出ているか確認します。
最後にホーンボタンを取り付けます。
ホーンボタンの裏側にホーンスイッチへの配線を繋ぎ、ステアリングに嵌め込めばOK。これで一連の作業はこれで終了です。
この作業で一番苦労する箇所は純正ハンドルを取り外す事です。かなり頑丈に固着していると思われます。
抱きかかえるようにしても外れない場合は、ハンドルのグリップ部全周を叩いてみてください。振動によって外れやすくなるかもしれません。
それでも駄目ならクレ556の様なスプレー潤滑剤を使ってみてください。でもスプレーするのはちょっとだけにしましょう。大量に吹きかけると後処理が大変ですし。
■ komocik space
■ DIY作業報告書(ワゴンR編)その3
■ 2006.02.21 更新
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